『この地域の生命・財産は私が守る』という気概で、行政書士制度周知のために地域へのチラシ配りを・・・。
11月5日(水)行政書士会館において、宇都宮支部が主催する「相続の手続きについて」の研修会が開かれた。支部内外からの参加者は26名。講師は、宇都宮支部の住吉和夫先生。まず、相続が行政書士にとってどのような業務であるのかという講義に入る前に、行政書士の使命を問われ、社会において困っている人を法的知識を使って手助けすることであり、社会のために尽くすということを念頭において業務を行うべきであることを仏教の『発心』という言葉で説明された。 実際に使用できる遺産分割協議書・遺産相続協議書等を資料として提示いただいた他、相続手続きの依頼を電話で受けた時の対応の仕方に始まり、顧客へのサービスの方法、費用の見積りなど、普段ではなかなかきくことができないノウハウを惜しげなくさらりと教えていただけ、大変得るところの多い研修であった。 高齢化社会のなか、今までは、遺産分割協議書作成や遺言の草案など業務がその主流としてあったが、今後は、お困りの方を助けるという社会的使命から、成年後見にも取り組んでいくことが大切であるとのこと。 最後に、書士会として法的に不合理であることにたいしては、断固闘っていかなければならないこと。ひとりひとりの地道な努力と仲間同士の助け合いが地位向上につながることなど我々が目指していくべき方向をしっかりと示してくれ、その一言ひとことに33年を行政書士の地位向上のために尽くしてこられた住吉先生ならではの後輩に対する温かい心と年月の重みを感じさせる研修であった。 (齋藤 順子) |